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嫌な気持とのつきあい方 46

前回、感情とうまくつきあうためには、その感情があることを認め、客観視することが大切、というお話をしました。

「自分は今、こんな風に感じている」

「自分の中には今、こんな感情がある」

ということを、ちゃんとわかっていることが大切、ということです。

意外に思われるかもしれませんが、感情に支配されている人は、自分の中にある感情が、実はよくわかっていないことが多いです。

感情に圧倒されてしまっていて、何が何だか、よくわからない状態になっているのです。

ですからそういう状態の方に、「今あなたはどんな風に感じていますか?」と尋ねたとしても、「よくわからない」というようなお返事が返ってきます。

例えば、怒りに支配されてしまっている方の場合、ただただもう、すごく腹が立って、冷静に物事を考えることができなくなっています。

「猛烈に腹が立っている」「ものすごくイライラしている」というような自覚はありますが、「今自分はどんな風に感じているのか」ということは、よくわからない状態です。

自分と怒りの間に、全く距離がなく、怒りに呑み込まれてしまっているので、怒りを客観的に見ることができないのです。

怒りを客観的に見ることができないので、それについて考えることもできません。

今は怒りを例にあげていますが、怒りに限らず、いろんな感情についても同じです。

感情を客観的に見ることができないと、それについて冷静に考えるということができません。

ただただ、その感情にのみこまれ、支配されている状態になります。

感情を客観的に見ることができると、それについて、いろいろ考えることができます。

例えば、Aさんが、Bさんに言われたことについて、怒っているとします。

Aさんがその怒りを客観的に見ることができれば、その怒りについて、いろんな角度から考える、ということもできます。

「Bさんがああ言ったのは、どういう意味なのだろうか」

「言われて嫌だなと思ったけれど、Bさんは実は、全然そんなつもりで言ったわけじゃないのかもしれない」

「Bさんはもしかしたら、そういう意味で言ったわけじゃないのかもしれない」

「Bさんは、もしかしたら私のことを心配して言ってくれたのかもしれない」

ただ怒るだけでなく、いろんな角度から、冷静に考えることができるのです。

物事は、別の角度から見てみれば、全然違うように見えることが、よくあります。

自分が思っていたことが、別の角度から見てみたら、実は正反対だった、ということだって少なくありません。

ですから、嫌なことがあっても、見方を変えれば、実はそんなに嫌なことというわけでもない、ということだって、よくあるのです。

自分の中にある感情に支配されてしまうのではなく、感情を客観的に見られれば、

いろんな角度から、冷静に考えることができます。

そうすれば、嫌なことがあっても、見方を変えることができます。

そして、「実はそんなに腹を立てるようなことでもないかな」「そんなに嫌なことでもないかも」と、思えたりもするのです。


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読んでくださってありがとうございます。あなたが幸せでありますように☆.。.:*・゜

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プロフィール

野崎のりこ

Author:野崎のりこ
【プロフィール】臨床心理士です。カウンセラー職歴23年目。ご相談・助言をご希望の場合はカウンセリングルーム・レイでご提供しているサーヴィスをご利用ください。

【著書のご紹介】
「心を明るくする幸せのカギ」たま出版

あなたは幸せですか?
それともなぜだか幸せを感じられないでいますか?
「一体どうしたら幸せに生きられるのだろうか?」
「こんなことをしていていいのだろうか?」等々
悩んだり、迷ったりすることも、あるかもしれません。
この本では、これまで臨床心理士として多くの悩み苦しんでいる方達のカウンセリングをしてきた著者が、「どうしたら幸せに生きられるのか」についてわかりやすく説明しています。
生きていて何となく不満・・なぜか幸せを感じられない・・あらゆる心の悩みを感じている人々に向けて、幸せに生きるためのコツを説明した「読む」カウンセリングです。

この本を書いたのは、お一人お一人のカウンセリングの中でお話しすることを、その場で終わりにするのではなく、一人でも多くの方にお伝えしたい、と思ったからです。
カウンセリングの中で、一生懸命お話しすることによって、幸いにも元気になって頂けたりします。それは私にとって本当に嬉しいことです。でも、それで終わりにしてはもったいない・・という気持ちがあるのです。
人それぞれに悩んだり苦しんだりしていらっしゃいますが、全く同じというわけではなくても、いくらかは同じような悩みで苦しんでいる方は多くいらっしゃいます。
そういう方達に、私がカウンセリングの中でお話しすることをお伝えできたら、少しでも楽になったり元気になったりする方がいるかもしれない、
その可能性があるのなら、なるべく多くの方にお伝えして、一人でも多くの方に、楽に元気になっていただきたい、というのがこの本を書いた動機です。

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