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嫌な気持とのつきあい方 26

「うつの人には、怒りを抑圧している人が多い」というお話の続きです。

これは何かの調査や研究で言われていることではなく、カウンセラーとしての私個人の経験からです。

怒りというのは、とても強い感情です。

そのような強い感情を、心の奥に抑え込むためには、かなりギューッと押さえつけておかなければいけません。

弱く抑え込んでおくくらいでは、怒りは出てきてしまうからです。

強い怒りを抑圧しておくためには、すごくギューッと押さえつけておく必要があります。

そうすることで、とりあえずは怒りを、心の奥に押し込めておくことができます。

「自分には怒りなんかない」と思っていられますし、怒りを感じずに済みます。

「怒るのは悪いことだ」と思っている人の場合は、「自分が強い怒りを持っている」とは思いたくないので、怒りを抑圧したいのです。

ですが、このことは、弊害を伴います。

強い怒りを抑圧しておくためには、相当強い力で、怒りを心の奥に抑え込んでおく必要があります。

しかも、24時間休みなしで、です。

ほんのわずかでも力をゆるめたら、感じたくないと思っている怒りが、出てきてしまいます。

これはとても疲れることです。

想像してみたら、おわかりいただけると思います。

ちょっとでも手をゆるめたら、暴れだしてしまう動物が、心の奥にいるようなものなのです。

その動物を、24時間休みなく、押さえつけておかなければならないのです。

いつもずっと、これをやっているとしたら、そのことだけでかなりのエネルギーを使うことになります。

他のことに十分にエネルギーを使うことができなくなります。

元気がなくなったり、やる気がなくなったりします。

これが、「怒りを抑圧すること」の弊害なのです。


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プロフィール

野崎のりこ

Author:野崎のりこ
【プロフィール】臨床心理士です。カウンセラー職歴23年目。私がカウンセラーになったのは「人にとって最も苦しいのは、心が苦しいことだ」と高校時代に思ったからです。カウンセラーになりいろんな経験を経た今も、苦しみにはいろんなものがあるけれど、心が苦しいことほど苦しいことはない、と思います。心が楽になることが、人が幸せになるために絶対に必要なことだと考えています。一人でも多くの方の心が楽になることを願いながら、カウンセラーを続けています。ご相談・助言をご希望の場合はカウンセリングルーム・レイでご提供しているサーヴィスをご利用ください。

【著書のご紹介】
「心を明るくする幸せのカギ」たま出版

この本では、これまで臨床心理士として多くの悩み苦しんでいる方達のカウンセリングをしてきた著者が、「どうしたら幸せに生きられるのか」についてわかりやすく説明しています。
生きていて何となく不満・・なぜか幸せを感じられない・・あらゆる心の悩みを感じている人々に向けて、幸せに生きるためのコツを説明した「読む」カウンセリングです。

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